カノープス 2023.01.15
冬、南の空のごく低いところに出る、カノープスという1等星があります。島根では、隠岐を除けば、南に中国山地があるため見られない地域が多いのですが、山から北に離れるか、逆に高台に上れば見える可能性があります。先日、三瓶山の南側、大田市三瓶町志学で見てみました。
(学芸課天文事業室 竹内幹蔵)
冬、南の空のごく低いところに出る、カノープスという1等星があります。島根では、隠岐を除けば、南に中国山地があるため見られない地域が多いのですが、山から北に離れるか、逆に高台に上れば見える可能性があります。先日、三瓶山の南側、大田市三瓶町志学で見てみました。
(学芸課天文事業室 竹内幹蔵)
「せり なずな ごぎょう(おぎょう) はこべら ほとけのざ すずな すずしろ」は、みなさんご存じの春の七草です。それぞれ、セリ、ナズナ、ハハコグサ、ハコベ、コオニタビラコ、カブ、ダイコンのこととされます。新春の1月7日に無病息災を願って、七草がゆに入れて食べる習慣で、江戸時代ごろから始まったとされます。年末年始に弱った胃腸を、やさしく助けるのにも良いようです。
(学芸課 井上雅仁)
ソヨゴの赤い実は、冬の木立の中よく目立ち、地域によってはお正月の飾りに使います。ソヨゴの名は、かたい葉が風にそよいで(そよぐ)音をたてることが由来とされています。フクラシバという名前で呼ぶところもあり、場所によって色々な呼び方があるようです。葉のふちはギザギザがなく波打っている特徴があり、木の名前を調べやすい樹木のひとつだと思います。
(学芸課 松村美雪)
火星は地球のすぐ外側をまわる惑星で、およそ2年2ヶ月ごとに地球との接近を繰り返します。今回は12月1日に地球最接近となりました。いまごろの火星はおうし座の方向に見えていて、日が暮れて東の空を眺めると、火星に加えて、おうし座のアルデバラン、オリオン座のベテルギウスと、赤い色の星が並ぶように見えています。写真の火星は11月26日に三瓶自然館で撮影しました。望遠鏡を使うと、火星の表面のもようを観察することができます。
(学芸課 矢田猛士)
島根県に暮らすコウモリたちは、12月~3月頃まで冬眠をします。エサとしている昆虫が少なくなる冬を耐え凌ぐための習性です。洞窟環境を主なねぐらとするコウモリたちは2種以上が混じって冬眠していることもめずらしくありません。お互いの体を接していることは、温度や湿度を一定に保つメリットがあると考えられています。
(学芸課 安藤誠也)
三瓶自然館の新館入口付近にある大きな岩の一つをよく見てみると、何本もの黒っぽい筋が走っているのに気が付きます。これは“流理構造”といって、成分の不均一な溶岩が流動するときに、溶岩中の鉱物が線状に配列することででる模様です。流理構造は、三瓶山をつくるデイサイトのような、粘り気の強い溶岩が固まってできた岩石によく見られます。
(学芸課 今井 悟)
初冬頃に見られるカメムシで、背中に4つの黒い紋があるのが名前の由来です。1年の大部分は樹冠で暮らすとされ、越冬のため地表付近へ降りてくる今の時季以外はなかなか見られないカメムシです。
(学芸課 皆木宏明)
冬の間違いではありません。夏の大三角です。夏とつきながら、まだ宵の西空に残っていて見ることができます。地平線の上においた三角定規のような形は、これから気忙しくなる年末にかけての街並みを静かに見下ろしています。
(学芸課 太田哲朗)
鈴を振るような小さな声。たくさんの鈴が鳴るような、にぎやかな声とともにやってくるエナガの群れ。秋の三瓶自然館の水場は、群れでやってくる鳥が多いのですが、そのなかでも一際にぎやかなのがエナガです。体のサイズは日本でも最小クラス。尾が体と同じくらい長く、脇腹のぶどう色が特徴です。
(学芸課 星野由美子)
11月8日に起こった皆既月食を見た人は多いと思います。今回はたいへん珍しいことに、皆既月食と同時に、月が天王星を隠す天王星食も起こりました。サヒメルでは、その模様をインターネットでライブ配信しました。動画を再編集しましたのでご覧ください。
(学芸課天文事業室 竹内幹蔵)