ムラサキヤドリエビ 2023.12.31
磯の岩場で暮らすムラサキウニ。その住処である穴の中には、様々な同居人がいることが知られています。よく見つかるのは、ムラサキウニと同じ色をした体長1.5 cmほどの小さなエビ、ムラサキヤドリエビです。ムラサキウニの巣穴の中で、雌雄ペアで暮らしています。
![](https://www.nature-sanbe.jp/sahimel/wp-content/uploads/2023/12/20231231_imai_murasakiyadoriebi-900x675.jpg)
(学芸課 今井 悟)
磯の岩場で暮らすムラサキウニ。その住処である穴の中には、様々な同居人がいることが知られています。よく見つかるのは、ムラサキウニと同じ色をした体長1.5 cmほどの小さなエビ、ムラサキヤドリエビです。ムラサキウニの巣穴の中で、雌雄ペアで暮らしています。
(学芸課 今井 悟)
サヒメルの外壁に黒っぽい色の蛾がとまっていました。冬季にだけ現れる冬の蛾、ウスズミカレハです。翌日も同じ場所にとまっていましたが、夜間に雪が舞ったため、蛾の体には雪が積もっていました。
(学芸課 皆木宏明)
まもなく22日には冬至となり、真昼でも南の空に低い太陽は長い影を伸ばします。この頃の太陽があるのは、夏に見やすい「いて座」です。今度夏にいて座を探してみると、空の低いところにあることが確かめられるでしょう。
(学芸課天文事業室 太田哲朗)
冬になると川や海、湖や池などに、多くのカモがやってきます。その中でも、大きな川の河口や宍道湖などの汽水湖でよく見られる代表的なカモが3種類います。
キンクロハジロ、スズガモ、ホシハジロです。この3種類を覚えておくと、水辺のカモ観察が楽しくなります。
この写真で判りやすいのは頭がえんじ色のホシハジロです。残りは黒と白のカモですが、背中が黒くて、後頭部に寝ぐせのような冠羽があるのがキンクロハジロ。背中が白っぽいのがスズガモです。いずれもオスの特徴ですが、まずは判りやすいオスの識別から始めてみませんか。
(学芸課 星野由美子)
今ごろの夜のはじめ、東の空に「すばる」ことプレアデス星団が肉眼で見られます。できてから数千万年という比較的若い星の集まりですが、青い星は内部での核融合が早く進行するため、寿命が近い星たちでもあります。
(学芸課天文事業室 竹内幹蔵)
秋の三瓶山麓の樹林を歩くと、オニグルミの実を見つけることができます。きれいな緑色のものから、黒ずんだもの、固いタネが出たものまで、いろいろな状態のものがあって楽しいですよ。
(学芸課 井上雅仁)
秋になると、ガマズミの赤い実が目につきます。
2~5mの低木のため、私たちの目線の高さに実があり、見つけやすいのかもしれません。
6月ごろに白い花をつけ、秋に直径6~8mmの実をつけます。
いつもは、たくさん見られるガマズミの実ですが、今年、自然館のまわりでは実をつけているものが少ないように感じます。
(学芸課 松村美雪)
夜8時ごろ、東の空にとても明るい星が輝いています。太陽系最大の惑星「木星」です。今年は11月3日におひつじ座で衝(地球から見て、太陽と反対の側に木星がやってくる)となりました。木星は夜中の空で明るく見えることから「夜半の明星」とも呼ばれます。
(学芸課天文事業室 矢田猛士)
近頃は日暮れが早く、サヒメルからの帰宅時に真っ暗になっていることもよくあります。こんな時は山中の道路ではスピードをなるべく控えめにして走る必要があります。なぜかというと、夜は多くの哺乳類の活動時間になっていて、それらとの交通事故を回避するためです。私の通勤路の脇にもイノシシの泥浴び場があり、瓜模様のぬけかけた仔イノシシから、獅子武者のような巨大なオスまでがよくいます。彼らが飛び出してきても、いつでも止まれるスピードで通過をするようにしています。
(学芸課 安藤誠也)
すっかり気温も下がり、目に付く虫の数も減ってきた今日この頃ですが、地面の下ではコガネムシの仲間の幼虫たちが元気に活動しています。薄いアクリル製のケースに入れて飼育してみると、①アゴや脚を器用に使って進行方向の土をかき集める、②反転してながら集めた土を後方に運ぶ、③運んだ土を後方に押しつける、④反転する、という動きを繰り返し、くるくると回転しながら穴を掘り進める様子が観察できました。
(学芸課 今井 悟)