玉ねぎ状風化 2024.05.05
花崗岩といった火成岩や砂岩の割れ目(節理)から水や空気が入り込むと、そこから風化が進みます。その結果、岩石表面は皮をむくように剥がれていき、やがて角が取れて丸い岩塊に変化します。この現象を球状風化といい、その見た目から玉ねぎ状風化と呼ばれることもあります。主に花崗岩などの火成岩や砂岩で見ることができます。
この記事が掲載されるころには新玉ねぎの旬は過ぎようとしている頃でしょうか。代わりと言っては何ですが、地層の中の玉ねぎを観察するのはいかがでしょうか。
![](https://www.nature-sanbe.jp/sahimel/wp-content/uploads/2024/05/20240505_imai_spheroidal-weathering-900x675.jpg)
(学芸課 今井 悟)