自然情報

大黒点群出現中!

現在、太陽の表面に大きな黒点群が出現しています。目のいい人だと、望遠鏡を使わず「日食メガネ」だけで黒点があることが分かるほどです。
(なお、太陽観察用以外のもので光を弱めて太陽を見るのは危険ですので絶対にやめてください!)

2017年9月3日の太陽


2017年9月3日の太陽(太陽望遠鏡を使って特定の波長で見た姿)

2017年9月6日の太陽観測衛星SOHO ( ESA & NASA )による太陽の画像

6日21時ごろ、黒点群2673付近には大規模なフレア(太陽表面の爆発現象)が発生しました。
Courtesy of NASA/SDO and the AIA, EVE, and HMI science teams.

2017年9月8日、右端に見えているのがフレアが発生した黒点群2673。太陽の自転により、ここまで移動しました。

2017年9月10日、太陽望遠鏡に携帯電話のカメラを押し当てて雲間から撮影。縁に達した黒点群2673の付近からはある程度にぎやかなプロミネンスが出ていました。左下には長いプロミネンスが見えていました。

2017年9月11日、黒点群2673付近から、また大規模なフレアが発生。太陽観測衛星SDOによる画像。

フレア発生の直前に見られた磁気リコネクション(磁力線のつなぎかえ)の様子。太陽観測衛星SDOによる画像を、動画にしたもの(実際の約64倍速)。つなぎ替えられた磁力線が輪になって飛んでいるのがわかります。このように太陽活動領域の磁場の持つエネルギーが一気に解放されてフレアが発生すると考えられています。Courtesy of NASA/SDO and the AIA, EVE, and HMI science teams.


8月8日の部分月食(動画あり)

8月8日未明、月の一部が地球の陰に影に隠される部分月食が起こりました。島根は曇りがちだったのですが、雲が切れた時間もあり、月が欠けていくところが見られました。

2時58分、食分0.21(月の直径の21%が欠けている)。出雲市で撮影。

食分が最大の0.25となる3時20分前後、雲の間から見えた月。3時19分56秒から75秒間の動画。出雲市で撮影。

前回の日本での月食は、2015年4月4日に起こりましたが、島根では天気が悪く見られませんでしたので、今回は2014年10月8日以来、約3年ぶりに見られた月食となりました。次回は、2018年1月31日に月全体が地球の影に隠される皆既月食が起こります。


4月1日のアルデバラン食(動画あり)

4月1日、おうし座の1等星アルデバランが月に隠されるアルデバラン食が見られました。

18:34 アルデバランが月に隠される直前

18:35 月に隠される瞬間(アルデバラン付近を拡大して撮影)

19:46 月の後ろから再び現れた瞬間(アルデバラン付近を拡大して撮影)

19:47 月の後ろからアルデバランが現れた直後

このように星が月に隠される星食は、時々起こります。今後の見やすい星食としては、2017年11月11日から12日にかけて起こる、しし座のレグルス食があります


真っ直ぐ並んだ土星・火星・アンタレス

2016年8月24日、土星、火星とさそり座のアンタレスが真っ直ぐに並びました。

惑星は星座の星に対して動いてゆくので、今後もこれら三つの星の位置関係に注目してください。