名月 2021.09.12
旧暦8月15日に見る月が中秋の名月で、現在の暦では毎年日が変わります。今年は9月21日です。必ずしも満月とはならないこともありますが、今年はちょうど満月に当たり、まん丸なお月見ができるでしょう。
![](https://www.nature-sanbe.jp/sahimel/wp-content/uploads/2021/09/20210912_oota_meigetu-1.jpg)
(学芸課 太田哲朗)
旧暦8月15日に見る月が中秋の名月で、現在の暦では毎年日が変わります。今年は9月21日です。必ずしも満月とはならないこともありますが、今年はちょうど満月に当たり、まん丸なお月見ができるでしょう。
(学芸課 太田哲朗)
9月中旬まで、水星が見えています。位置が低いため分かりやすいとはいえませんが、明るい金星を手がかりに探してください。19時ごろの西の空、金星の右下約15度(腕を伸ばして親指と人差し指をいっぱいに開いた幅ぐらい)のところにあります。双眼鏡があればより見つけやすいでしょう。
(学芸課天文事業室 竹内幹蔵)
鮮やかなコバルトブルーが特徴のオオルリのオス。渓流沿いの高い木の上で美しい歌声を響かせるバードウォッチャーあこがれの鳥の一つです。サヒメルの水場では、渡りの移動がはじまる9月から10月頃に見られます。しかし、その多くは今年生まれの個体。別の種類かと思うほど、成鳥とは異なる模様をしていますが、オスの若鳥には成鳥同様のコバルトブルーの羽根が見られます。
(学芸課 星野由美子)
このところの夜のはじめごろ、南東に見えているたいへん明るい星は木星、その右側は土星です。望遠鏡で木星・土星を見たい場合は、この秋、サヒメルの天体観察会にご参加ください。
(学芸課天文事業室 竹内幹蔵)
秋の草原を彩る草花のひとつがオミナエシ。たくさんの小さな黄色い花が集まり、深緑の中でも目を引きます。三瓶山では西の原や北の原で見ることができます。きれいな花ですが、その匂いは独特ですので、機会があればお試し下さい。
(学芸課 井上雅仁)
マツムシソウの花が三瓶で咲き始めると、そろそろ夏の終わりが近づいてきます。ひとつの花のように見えるのは、頭花(とうか)といわれるもので、小さな花の集まりです。
(学芸課 松村美雪)
はくちょう座は、夏の天の川の上に翼を十字に広げた姿で描かれます。このはくちょう座には二重星「アルビレオ」があり、望遠鏡を向けるとオレンジ色の3等星にブルーの5等星が寄りそって見えます。宮沢賢治は「銀河鉄道の夜」の中で、アルビレオを宝石のトパーズとサファイヤになぞらえました。
(学芸課 矢田猛士)
島根県ではこれまでに10種のコウモリが確認されています。これらは皆、昆虫を食料としており、セミやガ(蛾)、カ(蚊)などを捕まえて食べます。コウモリは大食感で、一晩に自分の体重の1/3~1/2程度のエサを必要とします。これは小さなカ(蚊)だと数百匹を食べていることになります。
(学芸課 安藤誠也)
雨が上がってしばらくたった頃。半乾きになった泥の上に、何やら模様ができています。これらのほとんどは、おそらく昆虫の足跡です。よく観察してみると、足跡をつけた昆虫のサイズや、歩いた方向、大まかな種類などがわかることがあります。
(学芸課 今井 悟)
セミは幼虫の期間が長く、アブラゼミの場合、土の中で5年ほど過ごします。幼虫から成虫への羽化は夜間に行われ、白い翅(はね)のアブラゼミは羽化直後しか見られません。夜が明ける頃には、おなじみの茶色の翅(はね)のアブラゼミとなり、飛び去ってしまいます。
(学芸課 皆木宏明)