自然情報

月食が観察できました 2021.11.20

11月19日、月の直径のおよそ98%が欠ける部分月食が起こりました。サヒメルの月食観察会でもよく観察でき、特に月食中の月と「すばる」が並んだところは、見事な眺めでした。

月食の進行。18時ごろから20時ごろまでのおよそ2時間を360倍速。サヒメルの天文台で撮影。
すばる(プレアデス星団)と月食。18時30分ごろ、サヒメルで撮影。

(学芸課天文事業室 竹内幹蔵)


月食 2021.11.14

11月19日は、午後5時頃に月が欠けたまま昇ってくる月食が起こる日です。6時頃にはほとんど隠され、8時頃には終わるので、観察するにはちょうどいい時間帯です。東がよく見えるところで月の出を待ちましょう。

(学芸課 太田哲朗)


アトリの群れがやってきた 2021.11.07

秋になるとやってくるアトリ。20~50羽くらいの群れで、小さくつぶやくようにチュリチュリと鳴きながら飛んでいる姿を見ることができます。サヒメルの水場でも群れで水浴びにやってきます。運よく水場で見ると、とてもにぎやかです。

水場に飛来したアトリの群れ。冬羽だと雌雄が判りにくい。
アトリ冬羽のオス 目先が黒っぽい。2013年11月26日サヒメル水場撮影。
アトリ冬羽のメス。顔全体に黒味がない。2013年11月26日サヒメル水場撮影。

(学芸課 星野由美子)


活発になってきた太陽 2021.10.31

太陽の活動は約11年周期で変化します。10月29日には太陽フレアという爆発現象が起こってニュースになったように、近ごろの太陽は少しずつ活動がさかんになってきた模様です。ここ数年は黒点がまったくない日が多かったのですが、今は土・日・祝14時の太陽観察会でもしばしば黒点が見られます。

10月30日13時ごろの太陽。サヒメルの天文台で撮影

(学芸課天文事業室 竹内幹蔵)


紅葉と黄葉 2021.10.24

秋になると三瓶山の木々は、赤色や黄色に葉を染めていきます。一年でもっとも美しい季節といえるでしょう。赤色に変わるものを紅葉、黄色に変わるものを黄葉と書くことがあります。木々の葉がどんな色に染まるか、探しに来て見ませんか。

コハウチワカエデの紅葉
クロモジの黄葉

(学芸課 井上雅仁)


ススキ迷路で見られる花 2021.10.17

10月9日から11月4日まで、北の原にススキの草原を利用した迷路が作られ、誰でも楽しむことができます。ゴールを一目散に目指すのも良いですが、散策しながら、秋の花を楽しむのも一興です。

リンドウ
アキノキリンソウ

(学芸課 松村美雪)


二重星団 2021.10.10

今ごろの夜8時から9時あたり、北東の空にカシオペヤ座が昇ってきています。カシオペヤ座のすぐ下あたりを見ると、ぼんやりとした光のかたまりがあるのがわかります。散開星団が二つ並んで見える「二重星団」です。双眼鏡を使った観察がおすすめです。

(学芸課 矢田猛士)


テン 2021.10.03

当館のマスコットキャラクターの名前は「テンピー」で、三瓶山に生息する哺乳類のテンがモデルとなっています。テンは季節によって毛色が違って、これから生えてくる冬毛のもの(写真右)は顔が白いですが、夏毛(写真左)だと真っ黒です。まるで違う生き物に見えますね。

(学芸課 安藤誠也)


火山豆石 2021.09.26

志学展望広場の火山灰層には、火山豆石と呼ばれる球状の塊がたくさん含まれています。そのでき方には色々なパターンがありますが、火山灰の塊が火山噴火の噴煙に何度も吹き上げられることで成長してできる、という例がよく知られています。火山灰が塊となるには水分が必要なので、当時の三瓶山火口には湖があって、マグマ水蒸気爆発をおこしたのかもしれません。

(学芸課 今井 悟)


最も跳ぶバッタ 2021.09.19

秋、三瓶の草原でぜひ見つけて欲しい昆虫の1つがトノサマバッタです。体長5センチほどになるこの昆虫の最大の特徴は、発達した後ろ脚と長い翅を生かした跳躍力です。日本のバッタの仲間で最も跳ぶことのできるその見事な跳躍力を、広い草原で体感してみましょう。

トノサマバッタ

(学芸課 皆木宏明)