上弦の月 2024.07.14
月は満ち欠けすることで、形が毎日変化するように見えています。新月から満月に向かう途中の半月は「上弦の月」と呼ばれます。今日(2024年7月14日)の月は上弦の月です。双眼鏡や望遠鏡を持っている方は、ぜひ、月の欠け際に注目してください。クレーターに影が伸びて、デコボコしているのが分かりやすいです。
![](https://www.nature-sanbe.jp/sahimel/wp-content/uploads/2024/07/20240714_yada_the_first_quarter_moon-900x599.jpg)
(学芸課天文事業室 矢田猛士)
月は満ち欠けすることで、形が毎日変化するように見えています。新月から満月に向かう途中の半月は「上弦の月」と呼ばれます。今日(2024年7月14日)の月は上弦の月です。双眼鏡や望遠鏡を持っている方は、ぜひ、月の欠け際に注目してください。クレーターに影が伸びて、デコボコしているのが分かりやすいです。
(学芸課天文事業室 矢田猛士)
コウモリ調査に出かけると、洞窟内で糞が堆積して出来た小山をみることがあります。大きなものにらなると裾野から山頂まで30cmほどの高さになります。洞窟の環境は低温であったり、分解者が少なかったりするため、排泄物が溜まって行くものと思います。ちなみにコウモリの糞のことをバットグアノとも言い、熟成されたものはこの名前で肥料としても販売されています。
(学芸課 安藤誠也)
先日、姫逃池の近くの松林を歩いていると、土でできた小さな山を見つけました。これはセミの幼虫が巣穴の出口に唾液を混ぜた土を積み上げてつくったもので、「蝉の塔」とも呼ばれています。蝉の塔は、セミの種類や環境によって、作られたり作られなかったりするようです。今回観察できた蝉の塔は、季節を考えるとハルゼミのものでしょう。
(学芸課 今井 悟)
初夏に姿を現すクチキムシの仲間です。幼虫は朽ち木を食べ、成虫は花の花粉を食べるため、花上でよく見られます。明るい黄色の体色が特徴できれいな虫ですが、残念ながら標本にすると少し色がくすんでしまいます。
(学芸課 皆木宏明)
6月21日が夏至です。太陽は一年の中で最も高く昇ります。ちょうど正午を迎える頃に外に出てみると、自分の影もほとんど重なったように見えるでしょう。この頃の太陽の高さは、島根県でおよそ78度ほどにもなります。
(学芸課天文事業室 太田哲朗)
サヒメルの展示室から見られる水場には、さまざまな小鳥が水浴びにやってきます。周囲の雑木林にはたくさんいるのに、水場への出現が稀なのはキツツキの仲間です。ごく稀に水浴びをする姿が見られますが、どちらかというと、周辺の樹木にエサを食べにやってくることが多いです。このときは、朽ち木の空洞になったところを何度も覗きこんでいました。
(学芸課 星野由美子)
今、ほぼ真上に見えているうしかい座のとなり、かんむり座に注目です! かんむり座T星という新星が、まもなく輝き出すからです。実は新しい星ではなく、普段はごく暗い星が急に明るくなる現象です。肉眼で見えるのは数日間。いつ輝くかはわかりません。夜ごとにチェックして新星を目撃してください!
(学芸課天文事業室 竹内幹蔵)
5月下旬の姫逃池には、カキツバタを目当てに多くの人が訪れます。池の縁では、他にも色々な草花を見ることができます。カサスゲもその一つです。地味で見逃されがちなのですが、かつては簔笠の材料に使われていました。
(学芸課 井上雅仁)
今ごろの夜空、おとめ座とからす座の境界付近には、ソンブレロ銀河と呼ばれる渦巻き銀河が見られます。私たちの銀河系からは約4600万光年の距離にあり、大型の渦巻き銀河をほぼ真横から見た形であることから暗黒帯が銀河を一直線に横切るようすが見られ、たいへん印象的です。
(学芸課天文事業室 矢田猛士)
同僚から館の近くの路上で、マツボックリに紛れて小さな動物が転がっていたよ、と教えてもらい、種類が何なのか確認に行きました。この動物はジネズミといい、名前にネズミとついていますが、分類上はモグラの仲間です。しかし、地下生活をしないため、前脚がシャベルのように発達しておらず、雰囲気はネズミの仲間にそっくりです。さて、このジネズミ、背中側から見る限り外傷は無くきれいで、なぜ死んだのだろう?と思いました。今度はお腹側をみるためにひっくり返してみると、胸に小さな穴が確認できました。死因はおそらく鳥か獣に捕まって食べられかけたものの、放置されたのだと思います。この後、標本にするためにありがたく拾わせてもらいました。
(学芸課 安藤誠也)