三瓶で見たしし座流星群、2001

平成14年2月18日
しし座流星群、2001

しし座流星群、2001

2001年、しし座流星群が大出現したことは広く報道されましたので、あらためて説明する必要はないと思います。 ご覧になった方も多いのではないでしょうか。 三瓶自然館でももちろん見ましたので、その様子をお伝えします。

11月18日の当日、山陰地方の天気予報はよくなく、自然館の職員等で構成した「しし座流星群観測隊」は、中国山地を越えて広島県側に行こうと考えていました。 しかし、夜の10時頃には晴れそうな気配になったので、自然館に近い、さんべ温泉スキー場の駐車場で見ることにしました。

夜半には晴れ、明るい流星が見えていましたが、その後曇ってしまい、雨がぱらついてきました。 2時過ぎ、雨が残りつつも空は晴れてきて、流星雨と雨が同時に観測できる不思議な時間帯になりました。 天気が回復し、ピーク時には1秒に1個以上、それ以降も朝方まで10秒に数個の流星が見えましたので、数えなかったものの、一晩で数千個の流星を見たことになるでしょう。 三瓶の暗い夜空がより多くの流星を見せてくれました。

筆者は1999年のしし座流星群のとき、当時住んでいたアフリカのタンザニアで一晩約2000個の流星を観測したのですが、今回はそれを上回る出現でした。 明るい流星も多く、地面を照らし出すほどのものや、流星痕(こん)とよばれる流星の流れた跡の淡い光が、数分にわたって残るものもかなり見られました。

三瓶のその場所には私たちのほか、たくさんの人たちが来ていて、流星が流れるたびに大きな歓声が上がっていました。 しし座流星群のことはマスコミが連日大きく取り上げていたため、多くの人にこの天文イベントを楽しんでいただけたのだと思います。 1999年のアフリカでも歴史的な大出現だったのですが、天文に関する興味が人々にはあまりなく、流星を見た人は多くありませんでした。 その点、天文現象に親しむための情報がある日本は、恵まれたよい環境といえます。

(島根県自然公園協会『しまねの自然』第31号より一部改変)

女三瓶としし座流星群

女三瓶山と流星